コラム

公務員から起業。不妊と育児ノイローゼと事業挫折を経て、ママ投資家へ|育児と両立できる仕事を探して

はじめまして

当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。当ブログオーナーのおかぴちゃんです。私は現在、3歳の息子を育てながら、投資と発信をしています。こうなった経緯等を少しお話しさせて頂けたらと思います。

これまでの職歴・経歴

私はそこそこ恵まれた家庭に生まれました。そこそこ不自由なく育ち、大学院を出て某公務員になりました。理系の院卒なのですが、研究職といった理系の専門性を活かした就職はせず、文系職の公務員となりました。その理由は、大学院1年生の時に診断された病気がとても大きな理由となりました。

22歳で婦人科疾患になる

大学院1年生の初夏、あまりにも生理が来ないことをふと先輩に言ったら、病院に行きなさいと言われたことがキッカケで診断がつきました。私が診断されたのは、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)という不妊では結構メジャーなものです。(芸能人の方でも何人かご自身の闘病体験を赤裸々に語ってくださっている方もいらっしゃって、とても勇気をもらいました。)元々生理不順は酷く、高校生の時は年2回しかなかったこともありました。けれども当時は特に深刻に考えることもなく「楽でいい」くらいに思っていたのです。

けれども、いざ先生に「赤ちゃんを授かりにくいかもしれない」と言われたとき、目の前が真っ暗になりました。その時の絶望的な感情は10年以上経った今でもハッキリと覚えています。

そしてこの時に、先生から「今できることは、規則正しい生活を心がけることです」と言われました。この時から私は栄養や薬膳、健康といったことについて勉強し始めました。と言っても学生でしたので、主に大学の図書館を利用して、独学で勉強をしていました。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の克服に成功

幸いにも大学には関連の書籍がたくさんありました。基本的な栄養学から始めて、栄養学と薬膳を併せて実践していったことで、生理周期は約35日と、長めの標準の範囲内に収まることができました。

ただ、大学院では徹夜する人もかなりいましたし、私が所属していた生物系の実験は時間を要することも多々あります。けれども私は規則正しい生活をすることに全力を注いでいたので、研究活動に全力を出すことができず。こういったこともあって、研究者としての自分に限界を感じました。(もちろん周りの人が凄すぎて自分の能力的な限界も…笑)

公務員になる

就職活動で公務員になろうと思った理由はたくさんありますが、その最大の理由のひとつが「規則正しい生活をするため」でした。学生時代から出産を意識することって、あまりないんじゃないかな?と思います。けれど私は病気になったことで、早くから出産というものへ強い想いを抱くようになりました。就活前の友人との飲み会である友人がふと酔った勢いでこんなことを言いました。

「人生で叶えられるものって、そんなに多くないんじゃないかな?って思うんだ。だとしたら、人生で一番叶えたいものは何?」

この問いにすぐには答えられなかったのですが、数日頭から離れなくて、とても深く考えました。そして出た答えが、「お母さんになりたい」だったのです。

この答えが出てから、私は就職先を公務員に絞りました。規則正しい生活をしたかったのと、院卒で研究職で就職すると、全国転勤どころか世界転勤になる可能性もあって、その環境の中で子育てをするというビジョンをどうしても持つことができませんでした。(専攻的に食品メーカーへの就職が多く、食品業界は日本は少子高齢化で縮小マーケットであるために海外展開していくことがほとんどのようでした。)

起業ママを志す

こうして公務員になったものの、自分の中で様々な疑問が沸々と湧き上がっていきました。そうして紆余曲折を経て、起業しよう!と思った訳です。(このあたりはさらに別の問題も浮上してきて長く複雑なためここでは割愛します!笑)ちょうど時代的にはスマホが普及し、SNSが発展し、個人でも発信や事業がしやすくなっていった頃でした。この流れに魅力を感じて、また過去の自分が健康を失って取り戻したという過程もあったので、料理栄養スクールを主宰することにしました。

出産と挫折

幸いにも事業は上手くいっていました。生徒さんにも恵まれて、収入にも恵まれて、軌道に乗っていたところで、妊娠をしました。人生で欲しいものを全て手に入れた瞬間でした。けれどもその直後にとんでもない挫折を味わうことになります。

まずは、つわりです。これがものすごく酷く、事業を継続することが困難になりました。一旦スクールを休業させて頂き、出産後再開させて頂くことにしました。けれどこれがまた一苦労。子育ては思っていた以上に過酷だったのです。

正直、私は子育てについてほぼ何も知らずに出産してしまったと言っても過言ではありません。子どもは可愛いんだけれど、寝ないとか、ぐずるとか、そんなの知らなかったし、授乳もあんなに大変だと思っていませんでした。今思うと本当に無知のまま出産したと思う反面、こんなに大変だと知っていたら出産なんてできなかったかもしれない、とすら思うのです。(けれど、だからと言って「大変だからやめときな」なんて口が裂けても言えないし、若い世代の方にそう思って欲しくもありません。子育てで味わえる感情や幸せ、自分の成長は、とんでもなく貴重な大切な宝物だとも思っています。)

子育てしながらの事業継続は、とんでもなく大変な道のりでした。この時、このままだとどっちも中途半端になると思った私は、思い切って事業を終了することにしました。

専業ママと育児ノイローゼ

専業ママで行く!と決めたものの、待っていたのは育児ノイローゼ気味の日々でした。自由気ままな子どもに振り回され、これからの仕事の不安やお金の不安など、止めたら止めたで様々な不安に一気に襲われました。そうやって育児ノイローゼ気味の日々をなんとか乗り切り、子どもも幼稚園に入って手が離れ、これからの自分と向き合っていった時に出会ったのが、投資でした。

「投資」に出会って変わった世界

この記事を読んでくださっているあなたは、投資についてどんな印象を持っているでしょうか?私の投資の印象は「やばい」でした。笑 そんな私がこうも変わっていったのは、投資という未知のヤバそうなものに対してしっかりと「学んで知った」からです。人は未知のものに対して自然と警戒心を抱きます。未知のものは、怖いのです。ですから、自分が何に不安を覚え、何が怖いのか、それは本当に怖がる必要があることなのか?と、正しく学んで知っていけば、警戒心というものは消えていきます。

投資がやばくて怖かった理由

私にとって投資は身近なものでした。父が投資をやっていたからです。じゃあ怖がる必要なんてないじゃないか?と思うかもしれませんが、父がよく負けている投資家だったのです。笑

父にとっては時代も悪かったのかもしれません。父がよく負けただなんだ言っていたのは、2010年代です。リーマンショック〜アベノミクスの時代によくこう言っていたなぁと、振り返ると思います。アベノミクス以降は完全に安倍様崇拝状態でしたので(笑)、アベノミクス以降は勝ってもいたようです。けれども、昔の記憶が頭に張り付いて「投資=負ける=お金減る=怖い」という思考回路が出来上がっていたのでした。

夫のNISAと企業型確定拠出年金

夫は民間企業に勤めていますので、企業型確定拠出年金というものがあるそうです。こういうものの講習会にマジメに参加した夫は、資産運用についての知識をメキメキとつけていき、NISAも始めていました。夫がやっていたので基本的には任せていたのですが、夫も仕事が忙しくなり、子育ての時間もあるし、新NISAについて調べることができずにいました。そのタイミングで私に時間ができたし、これからのお金のことも考える必要があると思ったので、お金の勉強を始めてみることにしました。

投資の凄さを知る

まずはKindle Unlimited で簡単そうなものから読み始めました。気になるタイトルのものは手当たり次第に読んでいきました。そうしてメキメキと知識をつけていき、NISAやiDeCoといった制度、投資信託や株式投資についての知識をどんどんと深めていきました。そして、資本主義の仕組みや、世の中の富豪と呼ばれる人が資産運用をしていること、株式などの金融資産を保有していることを知りました。今まで私は世の中の仕組みを何も知らなかったのだなぁ、とも感じました。

そして、何よりも凄いと思ったのは、「お金自身が働いて増えていく」という仕組みです。

私たちは普段、労働の対価として賃金を受け取ったり、自分の能力やサービスの対価としてお金を受け取ります。自分という資本があって、何らかの役割を通して誰かの役に立ち、その対価としてお金を受け取り、そのお金を使って生活をします。けれども、投資をして資産運用をしていくことで、1000円が2000円に増えたりするのです。お財布にしまってあるお金が増えることは決してないけれど、運用しているお金は増えるんです。お金をより高くなるモノに変換し、それを一定期間保有し、高くなってから手放すと、その差額を頂くことができるのです。

これは、自分がお金と変換しようとしているモノの価値を見極め、それを保持している間、私たちは何もすることがないんです。だから、家事をしている間にも、子どもと向き合っている間にも、賃金が発生していない時間にも、そのモノの価格は上昇し、資産を増やすことができるのです!これはとても凄いことだ!!と、ビビビビ!ときたのです。

こうして私は、投資と出会ったことで、お金の不安がなくなり、自分の向かっていく方向を改めて考えることができました。そうして育児ノイローゼ気味の世界から脱出することもできました。投資に出会ったことで、私の世界は大きく変わったのです。

投資スタイル

「投資」と一言で言ってもたくさんの方法やスタイルがあります。良さそうなイメージのものから悪そうなイメージのものまで様々です。ですから、投資の本質を知って、しっかりと知識をつけて、自分の意見や核となる信念をしっかり持って行うことが大切だと感じています。そうでないと、溢れる情報に溺れて、踊らされて、失敗したり精神的な負担やダメージを負うことになります。

私はまだ投資初心者です。成功もするし、失敗もします。失敗の方が多いと言っても過言ではありません。けれども、失敗から学び、成功から学び、日々学び続けているおかげで、株式市場とだいぶ仲良くなってきたなぁと感じています。

まだまだ偉そうにお話しできるスタイルはありません。けれども、いくつかの失敗を経て、辞めたスタイルはいくつかあります。

一つ目は、逆張り。これは投資の基本には合わないと学んだため辞めました。

二つ目は、スイングトレード。デイも中長期もいけるのですが、何だかスイングだけは上手くいきません。笑 精神衛生にも私には良くありません。笑 ですから、辞めました。

最近ひとつ成功した投資があって、それは2ヶ月で45%ほど増えました。この時の学びがとても大きかったのです。それは、このくらい上がると多少の株価変動が一切気にならないということでした。ほぼ放置、ほぼほったらかしで、勝手に上がっていく…という状態にものすごく感動しました!ですから今は、「半歩先読みをして、数ヶ月後にしっかりと上がっているものに投資をする」というスタイルでやっております。

おわりに

長々と私自身について書かせて頂きました。ブログやSNSの運営者って、自分のことを書かない方も多くいらっしゃると思います。けれど私は、匿名で誰でも発信できる時代だからこそ、自分自身のことをオープンにして、読者の方との信頼関係を築くべきだと考えています。

私たちは今、多くの情報に触れています。溢れる情報の中から、自分に必要な情報、自分に合っている情報を選ばなくてはいけません。そういった時に、その記事や投稿を書いている人がどんな人で、どんな想いで書いているのかを知ることは、情報の取捨選択をする上で大いに役に立つことです。そして私たち発信者は、読者の役に立つ情報を提供することはもちろんのこと、取捨選択がしやすいような情報も出すべきだと思っています。(己の利益のために、アクセス数さえ稼げればいいという考えは私は好きではありません。)

私が発信をしているのは、私自身の経験が誰かの役に立つということを知っているからです。だから私は、真摯に発信と向き合おうと思っています。

どうぞ皆さま、よろしくお願いいたします^^