コラム

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)から自然妊娠。20代前半で診断されて29歳で妊娠に至るまでのお話

ブログへの訪問ありがとうございます。当ブログオーナーのおかぴちゃんです^^

私は22歳で多嚢胞性卵巣症候群と診断され、その7年後の2021年に出産しました。ここまでの道のりを赤裸々に全て書いていきますので、よろしくお願いします。

おかぴちゃん

当時、私も芸能人の方の赤裸々な記事に救われました。だから今度は私が、こうやって絶望的な気持ちで、藁にもすがる想いで検索している方の力になりたいと思いました^^

簡単な経歴▶︎理系院卒・専攻は農学。県庁職員→料理栄養スクール経営→ママブロガー&投資家。在籍生徒の35%が結婚・35%が妊娠した結婚妊娠に強い料理栄養スクールを主宰していた。

22歳で多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断される

私が診断されたのは、22歳の時です。当時大学院1年生で、大学を変えたところで、初めての一人暮らしを始めた3ヶ月後でした。元々生理不順は酷かったのですが、ふと30代の先輩にそんな話をしたら、「生理不順は放っておいてはいけないんだよ」と言われて、病院に行くことを強く勧められました。(その先輩は妹さんが出産していたり、周りも出産経験があったり治療経験があったりしたので、そう言ってくれたようです)

そうして病院へ行き、血液検査をして、診断が出ました。先生に言われたのは、今すぐに妊娠の希望がないのであれば特にする治療はないということと、治る病気ではなく上手にお付き合いしていく病気だということ、妊娠を希望する時には苦労するかもしれないということと、規則正しい生活を心がけることが大切だということでした。

規則正しい生活って何だろう?

「規則正しい生活」と言われても、そんなに酷い生活をしているという自覚はありませんでした。けれども、病気になるということは何かしらの原因が必ずあるものと私は思っています。ですから、規則正しい生活の基本となる「食事・睡眠・運動」について、一つずつ学び、実践改善していくことにしました。そうして分かったのは、食事と睡眠と運動、そして心というものが密接に関係して「健康」というものが作られているということでした。ですから、どこかだけ頑張っても意味がないのです。全てをほどほどに、バランスよく改善していくことが大切だったのです。とは言っても、その境地に達するまで、「バランス」というところに辿り着くまで、7年かかりました。笑

食生活の改善

診断を受けて、まず最初に取り組んだのは食生活の改善、栄養や薬膳の勉強でした。この分野は元々興味も強かった分野ですので、とても楽しく学ぶこともできました。

学んでいく中で気づいたのは、PCOSの改善には糖質との付き合い方がとても大切だということです。ただ、糖質との付き合い方が大切と言っても、ただ糖質を減らせば良いということでもないのです。糖質は人間にとってとても大切なエネルギー源です。減らしたら活力がなくなりますし、排卵するためのエネルギーも、赤ちゃんを産み育てるためのエネルギーもなくなってしまいます。けれどももちろん、摂り過ぎもNG。だから、付き合い方が大切なのです。

糖質との正しい付き合い方

①血糖値の上がりにくい食べ方をする(低GI、ベジorタンパク質ファースト、よく噛んで食べる、精製糖を避けるなど)

②糖質の分解を手伝ってくれる栄養素を摂る(ビタミンB1、アリシンを筆頭にビタミンミネラルを一緒に摂る)

③間食の摂り方を見直す

この3つがとても重要です。私の場合は、甘いもの、炭水化物がすごく好きでした。その影響か、子供の頃からすごく太っていて、小学生の時には学校から「痩せてください」という通知をもらってしまうほどでした…笑 そういうのもあって、学生時代はとても体型にコンプレックスを抱いていましたので、10代は万年ダイエッターだったと言っても過言ではありません。流行りのダイエット法は大抵手をつけていますので、もちろん炭水化物抜きもやりました。けれど、炭水化物は抜くとドカ食いしたくなるんですよね。そういう生活が災いして、PCOSになってしまったと思っています。

運動習慣の改善

食生活の改善でかなり良くなりましたが、加えて運動習慣の改善も行いました。運動習慣で大切なことは次の2点です。

正しい運動習慣

①筋肉をつけて糖質を分解して頂く

②食べたら動いて血糖値を上げさせない

ポイントは「いかに上手に糖質と付き合っていくか」です。糖質とのお付き合いに運動も影響しているのです。

私は運動は好きでもないし、得意でもありません。ですが、最低限の運動はすることにしていました。当時は朝スクワットを10回。(筋肉を効率よく鍛えるには大きな筋肉、つまり太ももやお尻のあたりの筋肉を鍛えることが効果的です。ですから、スクワットが最も効率の良い筋トレになります。)それと散歩、駅等ではエスカレーターは使わずに階段を使っていました。就職してからはデスクワークでしたので、職場のトイレは2つ上の階のを使ったり。こうやってちょこちょこ筋肉を動かしていました。

睡眠習慣の改善

睡眠で気をつけていたことは一つです。それは、空腹で寝るということです。満腹で寝ると、太ります。するとまたダイエットしたくなって、炭水化物を抜きたくなって、そうするとまたドカ食いしたくなる日が来ます。そうなりたくなかったので、空腹で寝るように、夕食の時間は寝る3時間前に設定し、遅くなりそうな日はあらかじめ間食を入れておいたり、諦めてとっとと寝るようにしていました。

こうして私の生理周期は35日と、長めの標準の範囲内に収まるようになっていきました。

おかぴちゃん

35日という周期をどう捉えるかは人それぞれですが、高校生の時は半年に1回でしたので、私的には全然OK!という感じでした。(一応先生的にも標準の範囲内ということでした)

妊活で生理が来なくなる

こうして1年ほどで生理周期の改善に成功し、その4年後、27歳で結婚をしました。けれどいざ妊娠をしようとした時にまたしても生理が来なくなり、多嚢胞性卵巣症候群の症状が悪化してしまったのです。

PCOS悪化の原因は?

食生活も改善したし、運動も睡眠も問題がない。けれども生理周期は60日になったり、ぐちゃぐちゃになりました。なぜだろう?と、とても動揺しました。そして時間をかけて出た答えは「心」だったのです。

私はとてもとても、子供が欲しかったのですが、同時に子育てに対して膨大な不安に襲われていて、それがストレスとなって生理周期に影響を与えていることに気づきました。

「心」と徹底的に向き合う

人の体というものは、様々な側面が密接に関わって、緻密に作られているのだなぁと、この時強く思ったのです。

食事だけ整えて、運動しないのはダメ。運動はするけど食事がぐちゃぐちゃなのもダメ。睡眠不足もダメ。ストレスまみれなのもダメ。健康に悪影響を与える要因はたくさんあります。その中で、どこかに偏るのではなく(どこかが中心となるのは良いです)バランスを見ながら、自分にとって最適な状態を創っていくというのが、真の健康作りなのだなぁと。

この時の私は、肉体的な部分はほとんどクリアしていました。ですから、最後に心と徹底的に向き合いました。

妊娠出産に対して、何が不安なのか?どうなることをなぜ恐れているのか?こういったことを一つ一つ丁寧に向き合い、心の中の不安を消し去ってあげたことで、ようやく生理周期が戻り、妊娠することができました。

妊活を始めてから生理周期がぐちゃぐちゃになった時、医師からはお薬の使用を勧められました。いわゆる排卵誘発剤です。ですが、私はお薬にとても抵抗があり、怖かったのです。注射をする直前に泣き出し、病院から逃げ出したこともあります…笑

お薬を打てば排卵して、妊娠できるかもしれない。けれどもそのお薬を打てなかった私は何て弱いのだろう…と、病院からの帰り道、真冬の長野の山の中を泣きながら歩いて帰りました。(バスが1時間後で…笑)今では笑い話ですが、当時はそれはもう真剣に悩みました。

けれども、今振り返って考えると、人間嫌なものは嫌だし、怖いものは怖いのです。我慢もできるけれど、我慢ばかりして心を無視していると、その我慢は必ず体に影響します。我慢が日常となって、習慣になればなるほど、人は健康を損なってしまうのです。そういうことを赤ちゃんに教えてもらえたのかな?と今は思っています。

出産後、生理周期が憧れの28日に!

こうして私はなんとかPCOSを克服し、妊娠出産しました。出産後は完全母乳育児をしたので、何年か生理はありませんでしたが、授乳の頻度が減っていた頃、数年ぶりの生理が来ました。そしてそれから1年ほど経って、生理周期がなんと28日という教科書的理想の日数になったのです。その理由は、子育てを通して、無意識のストレスを消し去っていったからでした。

私は小さい頃から、割と聞き分けの良い子でしたし、いわゆる手のかからない子だったそうです。母は楽だったそうですが、私は常に母の顔色を伺っていました。そうやって常に無理をしたり、空気を読んだり、自我を殺すのが当たり前になったりして、自分の心というものを失っていきました。心を失った人は、無意識のストレスにまみれてしまいます。私もそうやって無意識のストレスにまみれていたようです。

けれども、子育てをしていく中で私のマインドは大きく変わりました。子育てという忙しい現実の中で、ストレスのかかる日常の中で、無意識のストレスを抱えながら生きるのがしんどすぎて、それらを一つずつ消していってみたのです。そうしたら、生理周期が28日という憧れの周期になっていったのです。

今33歳ですが、正直10代の頃よりも体調が良いです。動きがとろくなったな〜なんて思うことはありますが(笑)、総じてとても体調が良いです。それは、辛い10代20代を経て、自分の体や心というものの取り扱いをしっかりと理解できたからだと感じています。辛い時代が糧となって、今の私を守ってくれています。

おわりに

以上が私が多嚢胞性卵巣症候群を克服して、妊娠出産した経緯です。抽象的でわかりにくい部分もあったかもしれませんが、最後まで読んで頂きありがとうございました^^

おかぴちゃん

自分で読み返して分かりにくいな〜と思う部分は、後日追加記事を出して肉付けしようと思います!質問等あればコメント欄にお願いします♩