女性の健康

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の改善方法|食事で改善できる?私が克服して自然妊娠した方法

訪問ありがとうございます。当ブログオーナーのおかぴちゃんです。

おかぴちゃん

私の高校生の時の生理は年2回。22歳でPCOSと診断されて、約1年で生理周期を35日に改善。27歳で結婚し、症状が悪化。29歳で自然妊娠し、現在3歳児のママです。出産後生理周期はさらに安定し、現在は憧れの28日周期を手に入れました!!

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)から自然妊娠。20代前半で診断されて29歳で妊娠に至るまでのお話 ブログへの訪問ありがとうございます。当ブログオーナーのおかぴちゃんです^^ 私は22歳で多嚢胞性卵巣症候群と診断され、その7年後...

子供が欲しい!という気持ちが人一倍強く、20代の全てをここに捧げたと言っても過言ではありません。笑 そんな私が研究し、実践していった方法をお話しします^^

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の改善方法はあるのか?

みなさんが一番気になることは、改善方法はあるのか?ということだと思います。この問いに対して私はイエス!!!と言えます。それは、私自身が改善した経験があることに加えて、人は皆「自然治癒力」を持っているし、全ての病気や症状には原因があるからです。(原因不明と言われている病気も世の中にはたくさん存在していますが、それはまだ解明されていなだけで、いつか必ず原因は判明すると思っていますし、原因不明なのは医学的な観点から見た結果というだけなので、もっと広い視点で俯瞰して体を眺めると、必ず原因となるような習慣や思考が見えてくるものなのです。)

改善方法はズバリ!

一言で言うと、「病気になる習慣をやめて、健康になる習慣を取り入れること」です。

そもそも、なぜPCOSになってしまったのでしょう?それは、PCOSになってしまう習慣があるからです。そもそも病気というものは、ほとんど全てが生活習慣病です。病気になる習慣があって、それが蓄積されて、少しずつ体の状態がマイナスへと傾いていきます。そうしてどこかの段階で、病気になっていることに気づくのです。(加齢もマイナスへ傾く要因のひとつです。)

では、PCOSになってしまう習慣というものはどんなものでしょう?それは、糖質の摂り方です。糖質を摂りすぎたり、あるいは上手に代謝できていないこと、これが原因になっていることが多いです。(東洋医学的に考えても、多嚢胞性卵巣症候群は糖、内膜症系は脂の問題と捉えることができます。昔風に言えば、貴族のええとこのお嬢様がなりやすい疾患とも言えます。)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を改善する糖質との付き合い方

そもそも糖質とは何でしょう?糖質は、私たちにとって大切なエネルギー源です。車で例えるならガソリンです。ガソリンがなければ車は走れません。ですから、私たちが日々生きていくためには糖質は欠かさない大切な栄養素なのです。

けれども、昨今は糖質は嫌われがちですよね。低糖質や糖質制限ダイエットなど、糖質の摂取を制限するトレンドがあるかと思います。確かに短期的にグッと体重を減らすために糖質を制限するのは有効かもしれません。けれどもそれを長期的にやってしまうと、体はエネルギー不足になります。エネルギー不足になった体は、生理なんか起こしている場合ではありません。体のエネルギーというものは、体の中で優先順位の高いところから優先的に回されます。ですから、心臓や脳といった大切な器官にまずはエネルギーを供給します。生殖器官というものの優先順位は、一番下です。なぜなら、なくても死なないからです。心臓を取ったら死にますが、子宮を取っても人は死にません。ですからエネルギーの供給順位は最下位なのです。(もっと言えば、体はいつだって自分優先。つまり母体優先ですので、赤ちゃんに供給できる栄養は母体の余りなのです。だから、赤ちゃんに栄養を与えたいならば、母体はとてもたっぷりと栄養を摂る必要があるのです。)妊娠を希望している女性は、その優先順位最下位の器官に最上位のエネルギーを与えることを求めています。ということは、体全体の機能を最上位まで高めていく必要があるということなのです。

と、少し脱線しましたが(でもすごく重要な肝なのです!)、糖質の話に戻ります。糖質との付き合い方で大切なのはこの3点です。

糖質との正しい付き合い方

①血糖値の上がりにくい食べ方をする(低GI、ベジorタンパク質ファースト、よく噛んで食べる、精製糖を避けるなど)

②糖質の分解を手伝ってくれる栄養素を摂る(ビタミンB1、アリシンを筆頭にビタミンミネラルを一緒に摂る)

③間食の摂り方を見直す

ひとつずつ解説していきます。

①血糖値の上がりにくい食べ方をする

一つ目はこれです。糖質を摂ると、血糖値が上がります。そしてインシュリンというホルモンが出ます。そして血糖値が下がる、という仕組みです。このインシュリンというホルモンが出にくくなっている状態が糖尿病です。

血糖値が上がりやすい食べ物を食べると、バーンと血糖値が上がります。そうすると、インシュリンが大量に出ます。すると今度は血糖値を下げすぎてしまいます。これがいわゆる「血糖値スパイク」というもので、たくさんの生活習慣病の原因となります。(参考: https://www.saiseikai.or.jp/medical/column/blood_sugar_spike

この血糖値スパイクを予防することが大切です!上記URLのページにも書いてありますが、血糖値スパイクを予防するコツを引用します。

<血糖値スパイクを予防するコツ>
・よく噛んでゆっくり食べる
・食べる順番は野菜→タンパク質→炭水化物の順
 (野菜を最初に食べるべジファーストを心がける)
・朝食をとる(欠食を避ける)
・炭水化物の重ね食いを避ける(ラーメンとチャーハンなどはNG)
・低GI食品を選ぶ
・糖質が含まれたものをたくさん食べる際は、食後しっかりと動く
・運動をする(ウォーキング程度でもOK ※簡単な筋トレを1~2分してウォーキングするとより効果的)
・筋トレをする(痩せ型の人は特にお勧め)

この習慣がPCOSの改善にはとても大切なのです。

小さい頃からの習慣などで、早食いになっていませんか?炭水化物を重ね食いする傾向はありませんか?高GIの食べ物を好んで食べていませんか?ぜひ見直してみてください。

医師の先生が書いてくださったことに私からもう一点追加したいことがあります。

<追加項目>
・果糖ブドウ糖液糖といった加工糖を避ける
・白砂糖を避ける
・カタカナの名前のよく分からない糖類を避ける

こういった糖類は血糖値スパイクを起こしやすいですので注意が必要です。このような糖類は加工食品に多く含まれています。ご自身が食べているものの裏の表示を確認して、こういったものが入っている食品を生活の中から減らしていくことをオススメします。

おかぴちゃん

余談ですが、血糖値スパイクを予防することは認知症の予防にも繋がりますし、妊娠糖尿病の予防にも繋がります。妊娠糖尿病になる方は将来的に糖尿病になる確率が上がります。「ママは糖尿病になるリスクが高いんだよ」と赤ちゃんが教えてくれているようですね^^

糖尿は遺伝的傾向もありますが、生活習慣の遺伝という後天的な習慣が受け継がれている可能性も高いです。私も両祖母が糖尿でした。ぜひこれを機にご両親も含めた家族全体で糖質との付き合い方を再考することをオススメします。認知症予防に繋がるのでQOL向上にも繋がります。それもこれも、まだ見ぬ赤ちゃんからのギフトですね^^

②糖質の分解を手伝ってくれる栄養素を摂る

糖質の摂り方に気を配ったら、次はその糖質をいかに代謝をしてエネルギーにするか?ということです。摂った糖質はエネルギーにしないと脂肪として蓄積されますので、しっかりとエネルギーに変換することが大切です。では、どうやってエネルギーに変換されるのでしょう?

細かい話をし始めるとキリがないのですが、ざっくりと言うと、下の図のような感じです。

(出典:https://orthomolecularmedicine.tokyo/magome/toushitsu/

非常に難解複雑な図に見えるかもしれませんが、簡単に言うと、この図に書いてある栄養素が全て必要ということです。つまり…

<代謝に必要な栄養素>
・ビタミンB群(ビタミンB1・B2・ナイアシン・パントテン酸)
・ミネラル(鉄・マグネシウム)
・CoQ10・L-カルニチン(表にはないけど追加)

(おまけで追加すると、ビタミンB1の吸収を上げるためにアリシン、マグネシウムの吸収を上げるためにカルシウム、鉄の吸収を上げるためにビタミンCがあるとなお良いです)

といった様々な栄養素が必要です。ビタミンやミネラルといった栄養は「補酵素」として代謝に必要な物質として働きます。エネルギー源である糖質を摂って、その代謝に必要な物質としてビタミンやミネラルがあって、みんなのチームでエネルギーは作られます。誰ひとりとして不要な子はいないのです。

ただ、こうやって多様な栄養素が出てくると、じゃあ何食べればいいの?と迷ってしまうと思います。私もそう思ってきました。そしてこの問いに対する答えを見つけました。それは、「彩り豊かに、いろんなものを食べる」です。

糖質の代謝だけを考えてもこれだけの栄養素があります。それに妊娠にオススメな栄養素を追加すると、膨大です。例えば、ビタミンEは子宮内膜を厚くします。ビタミンDは着床しやすくし、流産を予防します。葉酸はダウン症などを予防します。ビタミンB12は葉酸と一緒に摂取すると効果的です。血液を大量に必要とする妊娠出産において、血液の材料となる亜鉛も大切です。こうなってくると、もはや全栄養素が絡んできてしまうのです。そしてさらにこれを細かくやってしまうと、膨大なストレスに襲われます。それも妊活にはマイナスになるので、おおまかにざっくり、大雑把なくらいがちょうどいいので、「彩り豊かに、いろんなものを食べる」のが良いのです。

昔の人は何て賢いんだろう…と思うのです。先人たちの知恵をお借りして、彩りよく食べていけば、かなりバランスの良い食事を摂ることができます。オススメは、ご飯にお野菜たっぷりのお味噌汁。(お出汁は鰹節と煮干しがオススメ!豚汁も◎)メインのタンパク質に季節の副菜をプラスする。こういうシンプルなのが良いのです。

おかぴちゃん

我が家もいつもシンプルです。時間がない時は粉末の鰹&煮干しのお出汁にワカメと海苔とお味噌を溶いただけの手作りインスタント味噌汁、副菜は作り置きなどなど、知恵を絞ってやっています^^

③間食の摂り方を見直す

ここで冒頭でお話しした「病気になる習慣をやめて、健康になる習慣を取り入れること」の「やめる」の方のお話しになってきます。

みなさんは間食はしていますか?私も大好きです。笑 けれど、間食はそのやり方を間違えると血糖値スパイクを酷くしてしまいます。

<間食のポイント>
・血糖値スパイクを起こさないものを選ぶ
・よく噛んで食べる
・食べたら動くor脳みそを使う

間食の最大の問題は血糖値スパイクです。一般的に間食というとお菓子や甘いものが多いと思いますが、こういったものはGI値が高く、血糖値スパイクを引き起こしてしまいます。ですから、GI値の低いものを選ぶのがオススメです!よく噛んで食べると血糖値の上昇を緩やかにすることもできますので、よく噛むことも大切です。

そして、食べたら消費することです。糖は主に筋肉や脳で使われます。筋肉や脳を動かすことで、糖質の影響を緩やかにすることができます。

おわりに

以上がPCOSの改善に有効な食事についてでした^^

こうやって書くと、当たり前のことばかりです。分かっているよ!とか、それが一番難しいんじゃん!と思うと思います。当たり前のことを当たり前に継続することって、実はかなり難しいのですよね。ビジネスの世界では「当たり前のことを当たり前に継続できる人が成功する」なんて言われます。

長年蓄積された習慣を変えていくことは簡単なことではないかもしれません。けれども、習慣によって形成された体を変えるには、習慣を変えるしかないのです。一歩一歩できるところから改善していくことで、道は必ず開けてくれると私は信じています。