
豊田祐介(経歴)
2012年に東京大学大学院工学系研究科を修了後、ゴールドマンサックス証券に入社。為替・クレジット関連の金融商品組成・販売、メガソーラーの開発・投資業務を担当。2016年よりインテグラルにてPE投資業務を行い、2018年2月にデジタルグリッド創業に参画。2019年7月2日に代表取締役社長に就任。(企業HPより)
デジタルグリッドの正確な創業者は豊田さんの恩師に当たる東大教授の阿部力也さんです。「デジタルグリッド」の技術は、2008年に阿部氏が東大研究室にて発明。その後阿部氏が創業経営するも上手くいかず、豊田氏と友人で同役員の近清氏で経営を立て直した模様です。その過程の記事を読んで、鳥肌が立ちました!(→記事リンクはこちら)
内容が難しくて難解なのですが、ものすごい技術なのだということを私は確信しました!究極の目標が「電気代をタダにする」という壮大なビジョンを掲げていて、おったまげ〜〜〜です。笑(→その記事はこちら)
投資家目線メモ
この会社は脱酸素社会の実現、そして緑の地球を守って発展していくという概念において、ものすごい働きをしている会社だと思います。正直、事業内容は難しいですが、ビジョンや会社の向いている方向にはものすごい共感をしてしまいました。
GOOD① ビジョンがすごい
事業・ビジョンが素晴らしい!!!もう、感動ものです。ぜひ企業HPをご覧になって頂きたいです!!!
GOOD② マーケットに伸び代しかない
有価証券報告書を見ると、電力の需要は2024年までに10倍になる見込みなんだそうです。これはAIやデータセンターの発達によるところが大きいのだそう。
そして、現在の電力全体のうち、再生可能エネルギーは23%なのだそうです。その比率を40〜50%に引き上げるのが日本政府の目標なのだそう。そうなると、どうやら再生可能エネルギーの市場規模というのはなんと100倍!?(計算間違ってたらすみません!なのでご自身で計算してください!)
市場規模が大きくなるということは、市場全体のシェアが変わらない限り、売上は青天井のように広がっていきます。ですが、マーケットが成長しているということは、それだけ新規参入業者も現れて、熾烈な価格競争に晒される可能性もあります。その際に、デジタルグリッド社が、どれだけの競争優位性を保てるのか?という部分が今後の焦点になると感じています。
気になるポイント①蓄電池事業
資料によると、上場して得た資金は蓄電池事業への投資へと使うとのことでした。再生可能エネルギー(主に太陽光と思われる)は、昼間は電気を作れますが、夜間は作れません。ですので、100%再生可能エネルギーにするためには、昼間作った電気をどこかに貯めておく必要があります。それが、蓄電池なのだそうです。
蓄電池の世界市場も、再生エネルギーの普及に伴って大きくなっていくことが予想されます。(マーケット全体は2040年までに倍、系統用蓄電池は5倍ほど)
この蓄電池事業で先行投資を行なってシェアを取っていこう!というのが今回の上場の大きな目的なのだと感じます。
ですが、この投資はどのくらい必要で、その結果どのくらいのリターンが得られるものなのか、正直現在公表されている資料だけでは判断し切れませんでした。もう少し様子を見守ってからINしてもいいのかな?と思ったポイントでした。
また、この投資が影響してなのか、昨年の営業キャッシュフローが大きくマイナスとなっています。今期の決算はまだ出ていませんが、9月に初めて出るであろう本決算の数字には私も注目していきたいと思います。
事業内容は本当に素敵でした!!!そして、高い営業利益率も魅力でしたし、パッとみた感じのQ3の決算資料はとても魅力的でした。そして何より、この会社が発展していくことで、脱酸素社会への進化が加速していく気がしていて、緑の美しい地球のためにはとても不可欠な会社なのでは?と感じました!一方で、この会社が発展していき、脱酸素が進んでいくと消えていってしまう会社も出てくる可能性もあります。そういった会社の抵抗や国による法改正はリスクとして潜んでいる気もしました。それでもめちゃくちゃ応援したくなる素敵な企業だと思います。
関連リンク
IR情報▶︎https://www.digitalgrid.com/ir/
バフェットコード▶︎https://www.buffett-code.com/company/350A/
Yahoo!ファイナンス▶︎https://finance.yahoo.co.jp/quote/350A.T



